相続について【まず何をすればいいのか】
2026/09/15
こんにちは!
愛媛県松山市の税理士事務所、廣瀬和隆税理士事務所です。
季節の変わり目ですが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
今回は実際に相続が発生したら、まず何をすればいいのかについてお話しします。
大切なご家族が亡くなった直後は、悲しみの中でさまざまな手続きが一気に押し寄せます。
「何から手をつければいいのか分からない」
そうならないためにも、あらかじめ大まかな流れを知っておくことが大切です。
① まずは死亡届などの手続き
ご家族が亡くなった場合、まず行うのが死亡届の提出など、亡くなったことに関する手続きです。
死亡届は、原則として死亡の事実を知った日から7日以内に提出する必要があります。
また、亡くなった方が年金を受け取っていた場合には、年金に関する手続きが必要になることがあります。
健康保険や介護保険などについても、状況に応じて手続きを行います。
亡くなった直後は葬儀などで慌ただしくなりますが、期限のある手続きもありますので、周囲の方と協力しながら進めていきましょう。
② 遺言書がないか確認する
次に確認したいのが、遺言書の有無です。
遺言書がある場合、相続の進め方に大きく関係する可能性があります。
自宅の大切な場所だけでなく、貸金庫などに保管されていないか、家族や身近な方に確認してみましょう。
公正証書遺言が作成されている場合には、公証役場の制度を利用して確認できる場合もあります。
また、自宅などで自筆証書遺言が見つかった場合には、内容によっては家庭裁判所での「検認」が必要となることがあります。
ただし、法務局で保管されている自筆証書遺言については、検認が不要となるなど、遺言書の種類によって取り扱いが異なります。
「見つけた遺言書をどうすればいいのか分からない」という場合は、勝手に開封したりせず、専門家に確認することをおすすめします。
③ 相続人を確認する
誰が相続人なのかを確定することも重要です。
「家族はみんな分かっているから大丈夫」と思われるかもしれません。
しかし、相続手続きでは、法律上の相続人を正式に確認する必要があります。
そのため、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍などを確認していきます。
結婚や離婚、養子縁組、認知などによって、ご家族が把握していなかった相続人が判明することもあります。
相続人が確定しないまま遺産分割の話を進めると、後からやり直しになる可能性があります。
まずは「誰が相続人なのか」を正確に確認しましょう。
④ 財産と借金を調べる
そして、もう一つ重要なのが、亡くなった方がどんな財産を持っていたのかを調べることです。
預貯金、不動産、株式、保険、自動車など、さまざまな財産が考えられます。
同時に、借入金やローン、未払いの税金や医療費など、マイナスの財産についても確認します。
「財産だけ確認して、借金は後回し」というのは避けたほうがよいでしょう。
相続では、財産の内容によって、その後の対応を考える必要があるからです。
通帳、郵便物、保険証券、不動産の権利関係書類などを確認し、分かる範囲から整理していきましょう。
⑤ 期限のある手続きを意識する
相続には、一定の期間内に手続きが必要となるものがあります。
特に注意したいのが、相続放棄です。
亡くなった方に多額の借金があるなど、相続したくない事情がある場合には、相続放棄を検討することがあります。
相続放棄には、原則として「自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内」という期間があります。
また、相続税の申告・納税が必要となる場合には、原則として相続の開始を知った日の翌日から10か月以内という期限があります。
このほかにも、相続の状況によってさまざまな期限や手続きがあります。
「まだ時間があるから大丈夫」と思っていると、気づいたときには期限が迫っていることもあります。
慌てないために、まずは整理する
大切な方が亡くなった直後は、精神的にも余裕がないことが多いものです。
そのような中で、葬儀、役所の手続き、金融機関、不動産、税金など、さまざまなことを一度に進めなければなりません。
だからこそ、相続が発生したときには、
「何をしなければならないのか」を一つずつ整理すること
が大切です。
すべてを自分たちだけで解決しようとする必要はありません。
税金のことは税理士、不動産の名義変更などは司法書士、法律上の問題は弁護士など、それぞれの専門家に相談することで、負担を減らせる場合があります。
今からできることがあります
ここまで読むと、「相続って大変そう」と感じられたかもしれません。
確かに、相続にはさまざまな手続きがあります。
しかし、だからこそ、元気なうちから少しずつ準備しておくことが大切なのです。
・財産を整理する。
・大切な書類の場所を家族に伝える。
・遺言について考える。
・家族と将来について話しておく。
こうした小さな準備が、いざというときに大きな助けになります。
秋の夜長、ご家族とゆっくり過ごす時間がありましたら、「もしものとき、どうしたい?」という話をしてみてはいかがでしょうか。
新田
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