相続について【何を相続するのか】
2026/09/16
こんにちは!
愛媛県松山市の税理士事務所、廣瀬和隆税理士事務所 松本です。
秋もいよいよ深まり、朝晩の冷え込みに冬の気配を感じるようになってきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、相続のもう一つの大切なポイント、「何を相続するのか」についてです。
「相続するもの」と聞くと、預貯金や家、土地などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は、相続の対象となる財産には、意外とさまざまなものがあります。
そして忘れてはいけないのが、借金などのマイナスの財産も相続の対象になることがあるということです。
今回は、相続財産について分かりやすく整理してみましょう。
代表的な相続財産は「預貯金」
まず、多くの方に関係するのが銀行などの預貯金です。
亡くなった方の銀行口座に残っている預金は、原則として相続の対象となります。
「通帳が見つかったから、残高を確認すれば大丈夫」と思われるかもしれませんが、実際には複数の金融機関に口座があるケースもあります。
普段使っている銀行だけでなく、
「昔作った口座がないか」
「定期預金はないか」
「ネット銀行などを利用していなかったか」
なども確認する必要があります。
財産を整理するためには、通帳やキャッシュカードだけでなく、郵便物や金融機関からの通知なども手掛かりになります。
土地や建物などの「不動産」
次に大きな財産となりやすいのが、土地や建物です。
自宅はもちろん、アパートやマンション、駐車場、田畑などを所有していれば、それらも相続の対象になります。
不動産の場合、預貯金のように「金額がそのまま書いてある」というわけではありません。
そのため、
「この土地はいくらくらいなのか?」
「建物にはどのくらいの価値があるのか?」
という評価の問題が出てきます。
また、不動産は相続人の間で分けることが簡単ではありません。
たとえば、相続人が3人いるからといって、自宅を3等分して分けることはできません。
「誰が自宅を取得するのか」
「売却して現金で分けるのか」
など、家族で話し合う必要が出てくることがあります。
相続において、不動産がある場合は特に早めの準備が大切です。
株式や投資信託なども対象です
最近では、株式や投資信託などの金融商品を保有している方も増えています。
これらも相続財産となります。
証券会社からの郵便物や取引報告書などがあれば、そこから保有している金融商品を確認できる場合があります。
一方で、インターネット上だけで管理している資産もあります。
そのため、家族が「どこに何があるのか分からない」ということがないよう、元気なうちに整理しておくことが重要です。
車や貴金属なども相続財産
相続財産は、銀行や不動産だけではありません。
たとえば、
・自動車
・貴金属
・美術品
・骨董品
・高価な時計
・ゴルフ会員権など
も、財産として扱われる場合があります。
「これは家族にあげたい」と思っているものがあれば、誰に引き継いでもらいたいのかを、あらかじめ考えておくことも大切です。
忘れてはいけない「借金」
ここが、相続で特に注意したいところです。
相続するのは、プラスの財産だけではありません。
亡くなった方に借入金や未払い金などがある場合、それらも相続の対象となることがあります。
たとえば、
「住宅ローンが残っていた」
「金融機関から借入れをしていた」
「クレジットカードの支払いが残っていた」
などです。
そのため、相続が発生したら、預金や不動産だけでなく、借金などのマイナスの財産についても調査することが大切です。
「財産があると思っていたら、実は借金の方が多かった」というケースも考えられます。
こうした場合には、相続人が一定の期間内に「相続放棄」などの手続きを検討する必要があります。
相続放棄には期限などのルールがありますので、「知らなかった」では済まされないこともあります。
「うちは財産がない」と思っていませんか?
相続の話をすると、
「うちは大した財産がないから」
とおっしゃる方も少なくありません。
しかし、財産というのは、現金や預金だけではありません。
自宅の土地や建物、車、生命保険、株式など、思っている以上にさまざまなものが関係してきます。
そして、財産の種類が増えるほど、相続の手続きも複雑になりやすくなります。
だからこそ、元気なうちに一度、
「自分にはどんな財産があるのか」
を整理しておくことをおすすめします。
通帳や証券、不動産関係の書類、保険の証券などを一か所にまとめておくだけでも、ご家族にとって大きな助けになります。
相続は「財産を整理すること」から
相続について考えるとき、難しい法律や税金のことばかりに目が向きがちです。
でも、最初の一歩は意外とシンプルです。
「何があるのかを知る」
これが相続準備の基本です。
財産を整理してみると、ご自身でも忘れていた口座や保険などが見つかるかもしれません。
また、「これは誰に引き継いでもらいたいか」「自宅はどうしたいか」など、家族と話しておきたいことも見えてきます。
相続は、亡くなった後に始まる手続きですが、準備は元気なうちから始めることができます。
秋のこの時期、ご家族で過ごす時間が増える方も多いと思います。
ぜひ一度、ご自身の財産を見渡してみてください。
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