社会保険料と最低賃金の関係
2025/12/19
こんにちは!
愛媛県松山市の税理士事務所、廣瀬和隆税理士事務所です。
朝夕の冷え込みが厳しくなり、温かい飲み物が恋しい季節となりました。
年末調整や賞与計算など、人事・経理担当者にとって忙しい時期ですが、
このタイミングでぜひ見直しておきたいのが「社会保険料と最低賃金の関係」です。
1. 社会保険料が給与に与える影響
給与計算では、総支給額からさまざまな法定控除を差し引きます。
その代表が「社会保険料」です。
主な控除項目は次の通り👇
| 区分 | 主な内容 | 控除される人 |
|---|---|---|
| 健康保険 | 医療・出産・傷病時の保障 | 全従業員 |
| 厚生年金 | 将来の年金給付 | 全従業員 |
| 雇用保険 | 失業時・育児休業等の保障 | 全従業員 |
| 介護保険 | 40歳以上の従業員対象 | 対象者のみ |
これらの保険料は「標準報酬月額」を基に算定され、
毎月の給与から天引きされます。
2. 最低賃金と社会保険の関係
最低賃金は「控除前の総支給額」を基準に判断します。
つまり、保険料や税金を引いた手取り額が少なくても、
支給額が最低賃金以上であれば法令違反にはなりません。
しかし、実務では次のようなケースで注意が必要です。
【よくある注意点】
時間単価換算で下回っているケース
→ 月給制でも、「月給 ÷ 所定労働時間」で最低賃金を下回っていないか確認。
所定外控除が多い場合
→ 欠勤・遅刻・早退などの控除により、月の支給額が下がり最低賃金を下回ることがある。
固定残業代の取り扱いミス
→ 固定残業代を含めて計算してしまうと、最低賃金違反となる場合がある。
3. 愛媛県の最低賃金を再確認
令和7年(2025年)現在の愛媛県の地域別最低賃金は
1時間あたり1,033円(2025年12月1日適用)です。
令和6年(2024年度)は956円でしたが、+77円の大幅引き上げとなりました。
給与設計の見直しが必要な事業所も多いでしょう。
4. 実務担当者のチェックリスト
給与計算時には、次の項目を毎月確認しましょう!!
・月給制社員の時間単価を試算(例:月給 ÷ 所定労働時間)
・ 欠勤・時短勤務のある月は再計算
・ 固定残業代・手当を含めない単価でチェック
・ 社会保険料の控除後に生活が困難にならないか、従業員に説明
まとめ
☆最低賃金は「控除前の総支給額」で判断する
☆月給制でも時間単価に換算して確認
☆社会保険料の控除ミスや手当の扱いに注意
☆税理士・社労士と連携し、法令遵守+コスト最適化を図る
大沼
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